私の(クイズ)履歴書

AQLから本日公表されました通り、日経新聞さんがクイズ界に力を貸してくださることになりました。

今回の件では、過去にWEB・広告・ゲームなどの業界でプロデューサー/ディレクターとして積んできた経験と嗅覚を最大限に活用できたという自負がありますが、その一方で、私をよくご存じではない方からすると、なぜクイズ歴3年の人間が大きな顔をしているのか、というようなお気持ちもあるのではないかと思います。
あるいは、クイズが「お金儲けの道具にされてしまうのではないか」という危惧をもたれる方もいるのではないかと思います。

そこで、私のクイズ界に対する思い、そして今回の経緯を簡単にまとめさせて頂くことといたしました。

 

【はじまりは1つの呟き】

ちょうど半年ほど前のことです。ある呟きが私の目に止まりました。

私は一般参加者として過去にTKCから助っ人として2回、今年はクイズサークルPilotsの正会員として、それぞれAQLに参加しています。
その中で、全国ブロックで行われる団体戦というコンセプトと、参加者が問題を持ち寄り、問い読みや得点管理をすることで、開催の個人負担をいくらかでも軽減できるスタイルに大きな可能性を感じていました。

一方で、開催にあたっては多くの方々がボランティアあるいは自腹を切ることで大会が成り立っていることも知り、この素晴らしい取り組みを少しでも長く続けて行くためにはスポンサーの獲得が急務である、と考えました。

また、ジュニアリーグが継続的に開催されることで、多くの学校では「同好会」の域を出ない学生クイズの立場が向上するという側面も視野に、「野球の甲子園」、「ラグビーの花園」と並び立つような、目指すべき「クイズ界の聖地」があってしかるべきなのではないか、という考えに至りました。

そこで、個人的には私の社会的知識のバックボーンであり、社会人としても浅からぬご縁を頂いていた日経さまにお声がけさせて頂くこととなりました。

 

【日経という企業について】

大企業としては異例のわずか半年という期間のうちに大会の共催を決めて頂けたのは、ひとえに目先の販売数の増加よりも社会貢献としての側面を買ってくださった慧眼を持ち、社内に部署を横断するプロジェクトチームを設け、精力的に社内調整に動いてくださった日経側担当者各位の情熱によるものです。

たまたま今回はAQLという一つのクイズプロジェクトとのパートナーシップとなりましたが、打ち合わせの度に、大会の枠組みに捕らわれず、クイズ界全体を盛り上げるために関わってくださろうという姿勢をより強く感じております。
今後もクイズをどのように多くの方々が取り組めるものにしていくのかについては、会議を重ねて参りたいと思っておりますし、何かクイズを通じたソリューションのアイデアをお持ちの方がいらっしゃれば、窓口として声を届けさせて頂きたいと思います。

 

【クイズはお金儲けの道具ではない】

クイズに関わるようになって、何度か「クイズを食い物にする」という言葉を耳にしました。お金儲けの道具にしないでほしい、という文脈です。

もしかすると、今回は金銭面でのご支援も頂くことになりますので、誰かが私腹を肥やすのではないかと危惧される方がいらっしゃるかもしれませんが、その点に関しましてもAQLの皆さんにおかれましては収支報告をきちんと作成して頂けると伺っております。

手弁当で、持ち出しがあっても笑って受け入れるのが本来の姿、というお考えもありましょう。ですが「時間を惜しまず協力してくださる人たちに、せめて金銭面のマイナスが出ないように」あるいは「できれば地方から遠征する高校生の旅費を補助したい」という思いに私は共感しております。

上述の繰り返しとなりますが、長く続けて行くためには負担は少ない方が良いのです。

 

もしも、今回のパートナーシップについて、疑問に思われる点や今後に向けたご提案などがございましたら、どうぞ私のTwitter(@momo_tda)までお問い合わせください。

できる範囲で誠心誠意お答え/お応えしたいと考えております。